転職するタイミングを考える際、キーの一つとなるのがボーナスの支給時期。せっかくならボーナスをきっちりともらってから退職したいと思うものの、同時に罪悪感を感じる人もいるのではないのでしょうか。
ボーナスをもらって堂々と退職することは問題ない!
実は、ボーナスは法律で支給が定められているわけではないので、ルールは会社によって違います。また、従業者側もボーナスをもらったからと言ってその後一定期間退職できないといとか、返金をしなくてはならないというようなことはありません。つまり、ボーナスを貰ったからといって退職を後ろめたく感じる必要はないのです。 とはいえ、ボーナスをしっかりともらって退職するにはいくつかの注意点がありますので気を付けましょう。
ボーナスの支給規定を確認する
まずは、ボーナスの有無や、いつ支給されるのか、支給対象者の条件を確認してみましょう。また、会社によってボーナスを算出するための査定期間は異なりますので確認が必要です。
多くの会社はボーナス支給日に在籍していることが支給の前提となっていることが多いので、転職を考える人はボーナスを受け取ったあとに退職の意を伝える傾向にあります。これは、一部の企業ではボーナスはこれまでの業績に対する評価だけでなく今後の活躍への期待をこめて支給しており、裏切られたと感じる場合があるためです。先述した通り、ボーナスは法律などで定められているわけではないので、このような理由で減額されることも十分にあり得ますし、会社側も全く問題はありません。しっかりと満額でボーナスを得るためにも退職の意を伝えるタイミングには注意しましょう。
余裕のある引継ぎ期間を設けて円満退職を!
ボーナス受け取り後の退職自体は全く問題ありませんが、ボーナスを受け取った直後に十分な引継ぎもなく退職することは、社会人として非常識な行為となります。残された社員にもらい逃げという印象を与えるだけでなく、業務においても多大な迷惑をかけることになります。しっかりとした準備期間を設けて、周りに迷惑をかけぬよう様々な引継ぎを行うようにしましょう。
また、様々な備品を会社から借りている人もいると思いますが、それらも返却しなくてはなりません。返却忘れのないようにしましょう。
参考記事

ただし転職先での満額ボーナスはあきらめる
前職でボーナスをもらった後に転職先に入社したとしても、引継ぎなどの業務が完了してからの転職となります。つまり、転職先での査定期間開始の日からその会社で勤めているとは限らないのです。また、査定期間自体はそれぞれの会社で違いますが、試用期間などボーナスの査定期間に該当しない場合もあります。ですから、転職先での最初のボーナスには過度な期待はもたないほうがいいかもしれません。
さいごに
ボーナス支給後に退職すること自体は全く問題ありませんが、もらい逃げと思われないことが大切です。世間は広いようで狭いです。転職後、前職の方々と仕事をすることは珍しくありません。立つ鳥跡を濁さず、という言葉があるように、しっかりと引継ぎをして気持ちよく退職できるようにしましょう。