「中退」の履歴書の書き方とその影響

中退者は年間で約8万人

文部科学省の2012年の調査によると、大学の中退者だけでも年間に79,000人以上にのぼり、これは大学生全体の2~3%が退学しているということになります。中退理由は様々ですが、まずは中退をしてしまったということが特殊なケースではないこと、そして中退の経験がある人が一定数いるということを理解しておきましょう。
参考:文部科学省「学生の中途退学や休学等の状況について」

中退した応募者への印象

すべてのケースで当てはまるわけではありませんが、採用担当者側は決して良い印象を持っているというわけではありません。ただし、採用担当者が気にしているのは中退という学歴ではなく、どうして中退をしたのかということです。

また、中退をすると、中退をした学校は最終学歴には含まれません。そのため、例えば大学を中退した場合には最終学歴は高卒となり、大卒扱いとはならないことに注意しましょう。しかし、最終学歴に含まれないとはいえ中退をしたこと自体は公的文書では記載しなくてはならないことなので、必ず記入するようにしましょう。

影響を最小限にする方法とは

中退の影響を最小限にする方法は、中退理由をしっかりと説明できるようにすることです。その際にポイントとなるのが中退理由をポジティブに説明するということです。 また、本人の意向ではどうにもならないような事情で中退した場合には、正直にその旨を説明しましょう。このようなやむを得ない理由には下記のような例があります。

  • 病気により学業の継続が困難になったため
  • 家庭の経済的状況が悪化したため
  • 親の介護のため

履歴書の書き方

基本的な書き方は下記の通りです。

高校を中退した場合

×年×月 〇〇中学校 卒業
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 入学
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 中途退学

大学を中退した場合

×年×月 〇〇中学校 卒業
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 入学
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 卒業
×年×月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学
×年×月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 中途退学

理由とあわせて記載する場合

ただし、中退の事実だけを記載するとあまり良い印象ではないので、理由を一緒に記載することをおすすめします。履歴書の学歴欄に理由も一緒に記載する場合には下記の例を参考にしてください。

×年×月 〇〇中学校 卒業
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 入学
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 中途退学
    健康上の理由により退学

高校中退後に高卒認定を獲得した場合

高卒認定は正式には高等学校卒業程度認定試験と呼ばれる文部科学省が実施する試験です。これは、高校を卒業できなかった人に高校を卒業した人と同程度の学力を有しているということを証明する試験で、就職活動に利用することができます。持っている場合には必ず履歴書に記載しましょう。ただし、高卒認定を取得しても最終学歴が高卒となるわけではありませんので注意しましょう。履歴書には下記のように記載します。

×年×月 〇〇中学校 卒業
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 入学
×年×月 〇〇高等学校 〇〇科 中途退学
×年×月 高等学校卒業程度認定試験 合格

さいごに

いかがでしょうか。中退自体が決して悪いのではなく、どのような理由で中退をしたのかをきちんと説明できることが重要なのです。

決して良いイメージを持たれるわけではありませんが、中退をした場合に最も重要なことは中退を隠さないことです。真摯な姿勢で中退した理由を説明し、採用担当者の不安感を払拭できるようにしましょう。