【求人の読み方】みなし残業とは

求人を見ているとよく見かける「みなし残業」という言葉ですが、どのような意味なのかをしっかりと把握した上で求人を選択し、転職後に後悔しないようにしましょう。

みなし残業とは

みなし残業とは、会社が定めた一定時間分の残業代を実際の残業時間に関わらず労働者に対して支払うという残業代の支払い方です。アルバイトなどの雇用形態とは違い、正社員の場合には時給制度で給料を支払うことはほとんどありません。しかし、正社員にも一週間の所定労働時間は定められています。それを超過した時間を残業時間とし、その時間の内、会社が定めるみなし残業時間分に関してはみなし残業代として支払うというシステムです。みなし残業制度の場合、実際にみなし残業時間分いっぱいまで毎月必ず働かなければならないわけではありませんが、その時間程度の残業が発生するかもしれないということを念頭において求人を読むようにしましょう

労働者にとってのみなし残業のメリット

必ず一定額の残業代が発生する

みなし残業代が支払われる企業の場合、みなし残業時間よりも実際の残業時間が少なくてもみなし残業代が減らされることはありません。そのため、繁忙期と閑散期の激しいような企業でも、残業が少ない月の給料が減るという心配はありません。

みなし残業時間超過分は別途残業代として支払われる

みなし残業制度を利用する場合、会社は月40時間や月20時間など、みなし残業時間を設定する必要があります。そしてこのみなし残業時間を超えた残業時間分に関しては別途残業代として支払う義務があります。そのため、みなし残業を超えた分に関しても労働者はきちんと給与として受け取ることができます。

企業にとってのみなし残業のメリット

計算がしやすい

一定の時間まではみなし残業代として労働者に対して毎月給料を支払うため、みなし残業時間が規定の時間を超えない限りは、残業代を計算しなくて済みます。そのため、毎月いちいち一人ひとりの残業時間を計算し、給与に反映する必要がなくなります。

みなし残業の注意点

みなし残業代とは上記でも述べた通り、規定の残業時間分の残業代を支払うということであって、規定された残業時間を超えた分に関しては企業は超過残業代として別途支払う必要があります。そのため、労働条件に記載されているみなし残業時間を超えたにも関わらず、追加の残業代が支払われない場合には、労働基準監督署などに相談してみましょう。

また、みなし残業が支払われるということは、企業側としてはある程度残業をしてもらう前提であるということを押さえておきましょう。もし、必ず定時ピッタリに退社したい場合には、このような給与制度を整えている企業は向かないでしょう。

さいごに

みなし残業は、労働者にとっては必ず毎月残業時間に関わらず一定の残業代が発生するため良い制度に見えるかもしれませんが、その時間分の残業があるかもしれないということはしっかりと念頭に入れて企業選びを行いましょう。